日々のあわ

日々の所感、思惑など。

鉄道からのメッセージ

先週の土曜日、姫路文学館というところへ行って来ました。


たまたま会社のインターネットで地方のニュースを見ていたら特集みたいなので載ってて。
タイトルは、「東北の鉄道写真展」。

ニュースとかでもたまに映ってましたが、前々から気になっていた被災地の鉄道事情。
これは見に行かねば…と、行って来ました。(`・ω・´)ゞ



2週連続で鉄道の旅。幸せ者だナァwwwお金は荒んでいくけど・・・orz



まずは概観から…

かの有名な建築家安藤忠雄氏による設計の姫路文学館は、アプローチ部分からつい見入ってしまいました。。

RC造にはほぼ興味の無い私ですが、このデザイナブルな景観を素通りするにはいきませんでした。f^^;
それくらい、雄大で斬新・現代アートな空間となっていました。


さて、いよいよその展示のある、「特別展示室」に入ります。

そこは、特別に入館料が無料になっていました(゚∀゚)ラッキー!



いやぁ。実に、行って良かったって思いました。




壁一面に写し出された、信じたくない、けれども起こってしまった700キロ先の真実と、
このとき真っ向に向き合えた、気がしました。


全て押し流れてしまい、土台しか残っていない駅のホーム。
流されてきた有りえない瓦礫の数々。


めくり上がった枕木。

                     ↓


本当に、こう言葉に表せないくらいのリアルがそこにはありました。


でも、こんな地獄絵図のような風景の中でも、唯一、一部復旧した路線があったのだとか。
それが、この「三陸鉄道」です。

この路線は、わずか地震発生から5日で復旧し、「災害復興支援列車」と呼ばれていたそうです。



絶望の中の、颯爽と駆け抜ける電車は、まさに『希望』そのものだったことでしょう・・・・





あと、この写真展は、ただ被災の状況だけを写し出しているのではなく、一部始終を、
つまり、震災の前から現在に至るまでの「リアルタイムな全て」が展示されてありました。
今日の今日までの痕跡を。


だからもちろん、先ほどの三陸鉄道のこともですが、被災地からの元気な、力強いメッセージもそこには展示されていて、胸を打つものがいくつかありました。



沈みがちな被災地の中でのこの2枚は、ただの笑顔ではなく、特別に元気と勇気を与えてくれる、力強いメッセージのようなものが伝わってきました。
私も、この特に下側の写真がグッときました。
写真の解説によると、この二人が指差しているのは「東北」なのだと。





あれからもう、一年ですね。
本当に早かった。





私達が生きているこの時に起こったこの歴史的事象は、
後世にもゆくゆく伝えていかねばならないのだろうな、と、3.11の黙祷した時に思いました。



私の住まいは、確かにはるか遠くのところです。
哀しいかな、3.11の日は、工場内にいたというのもあってか、揺れすら感じませんでした。




だからこそ、このような現実的すぎるこの写真展に足を運んで本当によかったと思います。




この写真展を見て、現実を改めて目の当たりにして、
改めて今「居る」自分に、当たり前の日常に感謝して、亡くなられた方たちの分まで精一杯生きたいと
思いました。


大好きな鉄道を通して、そう感じ取ることが出来、有り難く幸せに思います。


*追記*
  ちなみにこの写真展は撮影許可でしたので、今回撮らせていただきました。